分類がすべてを決める
2級の有価証券は「何のために持っているか」で勘定科目・期末評価・差額の行き先が すべて決まります。この対応表が頭に入れば、有価証券の問題は半分解けたも同然です。
| 分類 | 保有目的 | 期末評価 | 評価差額の処理 |
|---|---|---|---|
| 売買目的有価証券 | 短期の値上がり益 | 時価 | 有価証券評価損益(損益計算書) |
| 満期保有目的債券 | 満期まで保有し利息を得る | 取得原価(償却原価法) | 差額調整は有価証券利息へ |
| 子会社株式・関連会社株式 | 支配・影響力の維持 | 取得原価のまま | 評価替えしない |
| その他有価証券 | 上記以外(持ち合いなど) | 時価 | その他有価証券評価差額金(純資産・洗替え) |
間違えやすいポイント
- 時価評価するのは「売買目的」と「その他」の2つ。ただし差額の行き先が 損益(P/L)と純資産(B/S)で分かれる——ここが最頻出です
- その他有価証券は洗替方式: 翌期首に逆仕訳して取得原価に戻す
- 満期保有目的債券の償却原価法: 額面と取得価額の差が金利の調整と認められる場合、 差額を償還期間で按分して帳簿価額に加減し、相手勘定は有価証券利息 (例: 額面100万円を97万円で取得・5年 → 毎期 ¥6,000 ずつ加算)
購入・売却の共通ルール
- 購入手数料は取得原価に含める(3級の固定資産と同じ発想)
- 売却時は帳簿価額との差額を有価証券売却損益とする
- 同一銘柄を複数回購入している場合は平均原価法で帳簿単価を計算する
学習のポイント
「分類 → 評価 → 差額の行き先」を1セットで即答できるようにするのが目標です。 とくに「その他有価証券の評価差額を損益にしてしまう」ミスは定番中の定番なので、 演習で意識的に潰しておきましょう。