連結会計とは
親会社(P社)と子会社(S社)をひとつの企業グループとみなして作る財務諸表が 連結財務諸表です。単純に両社の数字を合算したうえで、グループ内部の取引や 持ち合いを相殺消去するのが連結修正の仕事です。
基本仕訳①: 投資と資本の相殺消去
親会社が持つ「S社株式」と、S社の「資本」は、グループ内部の持ち合いなので相殺します。
例: P社がS社株式100%を ¥900,000 で取得。S社の資本は資本金 ¥600,000+ 利益剰余金 ¥200,000(計 ¥800,000)
(借)資本金 600,000・利益剰余金 200,000・のれん 100,000 /(貸)S社株式 900,000
- 投資額 900,000 − 資本 800,000 = のれん ¥100,000(超過収益力への対価)
- のれんは20年以内に定額法等で償却する: (借)のれん償却/(貸)のれん
基本仕訳②: 非支配株主持分(100%未満の取得)
例: S社(資本合計 ¥800,000)の株式80%を取得した場合
- 親会社持分: 800,000 × 80% = 640,000 → S社株式と相殺
- 非支配株主持分: 800,000 × 20% = ¥160,000 → 連結B/Sの純資産の部に表示
子会社の資本のうち、親会社以外の株主のぶんを「非支配株主持分」として 分けておく、という考え方です。子会社の当期純利益も、20%分は 非支配株主に帰属する当期純利益として按分します。
そのほかの連結修正(頻出)
- 内部取引の相殺: 親子間の売上と仕入、債権と債務(売掛金↔買掛金)を消す
- 未実現利益の消去: 親子間で売買した商品がグループ外へ売れずに在庫に残って いる場合、上乗せした利益を消す
学習のポイント
連結は第2問で出ると重量級ですが、元になる仕訳の型は数種類です。 「投資と資本の相殺→のれん→非支配株主持分」の基本形を当アプリの決算・連結分野で 固めてから、タイムテーブルを使う応用(支配獲得後の連結)へ進むのが最短経路です。